'99秋 ぶらり韓国旅行 その1 - ソウル

10月29日(金)
東京(成田)10:00 JL951 12:30Seoul(金浦)
ソウル(戦争記念館)
大祐旅館

韓国も今回が3回目。出発前にちょっと荷物をつみ込む程度で、ふらりと出発した。海外へもふらりと出かけるようになってしまったか。3日くらいの旅ならば、荷物を何も持たず、着のみ着のままでも良いくらい。そんな感じだから、肝心なものを忘れていた。去年のwon安で、おもいっきり札束を手にしてしまい、一万円分残っていたのだった。また機会を見て韓国へいかなければならないようだ。

空港に早く行きすぎたせいだろうか、窓ぎわといいつつ一番後ろの席になった。こんなところになったのは初めてだ。やはり、韓国で買ってきたチケットが影響しているのだろう。周りは韓国人ばかりだし、格安航空券の方が良い席ではないか。出発時間になったが、なかなか出発しない。最後の乗客がおくれるならまだしも、搭乗してこないらしい。

富士山

人が乗らないのに荷物が乗っている状態では、必ず荷物をおろすことになる。そのため、確認から荷物をおろす作業まで30分くらい作業がかかってしまった。しかし、飛んでしまえば秋空の下、もとい秋空の上、富士山も頭だけが雲の上からのぞいており、きれいな青空が広がっていた。結局、最初の遅れをさらに拡大して、ソウルには1時間遅れで到着した。

空港を出るとすごい人の列。ほとんどが日本人を待ちうける旅行会社である。韓国は安近短で人気になっているのだなと感じる。自分は関係ないから、地下鉄5号線に乗って街中へ。ソウルの地下鉄は右側通行なので、方向を間違えると改札が別で悲惨なことになる。今回はお札はおろか小銭も忘れてしまったから、またしても小銭作りから始めなければならない。券売機はお札を使うことができてよかった。

ついうとうとしていると、どこを走っているのかわからなくなった。ヨイドを過ぎたのはなんとなく覚えているが、それからどこまで来てしまったのか。すると、ちょうど乗り換えのアナウンスがあった。ソウルの地下鉄は、すべて番号線の名前になっているのでわかりやすいし、英語のアナウンスも良い。1号線に乗り換えて一つ、支庁駅で降りて、いつもの大祐旅館へと向かう。

いつもの飛び込みであるが、問題なかった。去年よりも料金が上がっているなと思ったら、シャワー付きは25,000won(2,200円)とのこと。まぁそれでも日本のYHなみだ。荷物を置いたら、さっそく活動開始するが、すでに15時をまわっていたから、そんなに遠出はできない。前回友人が行ってすごかったと言っていた、戦争記念館に行ってみることにした。

戦争記念館

ソウル駅から地下鉄4号線で二つめの三角地駅から歩いて5分、広大な敷地にすごい建物が建っていた。飛行機から見えた大きな公園はこれだったのかと気づく。入り口で、パンフレットをどうぞとハングルの物を渡された。一人でいると韓国人に見られるのだなと思いつつ、イルボンサラミムニダ(日本人です)と言ってみると、急に日本語モードに。若い人は日本語を話す人がかなり多い。

日本語のガイド機を使いますか?というので、今回はお願いする。前回景福宮で借りておけば良かったと思っていたので、今回は迷わず借りた。3,000won(250円)なり。戦争記念館といったら、また日本の悪口をいう館なのだろうなと思っていたらさにあらず。高句麗(英語でKOREAの語源)の時代から始まって、日本侵略時代までの長い長い歴史を順々に追っていった資料館だけで1階の半分である。

建物は3階まであるから、この6倍の資料が展示してあることになる。2階の半分は朝鮮戦争について。そして3階全部と2階半分、1階半分と降りていくところで、ベトナム戦争、湾岸戦争への韓国軍の貢献と、陸海空軍がいかにすごいかを、実物大の船の中や、戦闘機の操縦席、作戦遂行の方法などを説明している。飛行機が天井からぶら下がっていたり、一見交通博物館のような感じも受ける。

見終わった後には、韓国軍はすごいという感想になること間違いない。北朝鮮と韓国の若者に向けた、国が威信をかけて作成した資料館という感じだった。ほとんど立ち止まらずに、かなり急いで回ったつもりだったが、その広大な敷地ゆえ、いつのまにか2時間もかかっていた。すっかり陽も暮れてしまったので、宿に戻ることにするが、戻る前にソウル駅に行ってみた。

代わり映えなく相変わらずであるが、テレビの前に新聞紙を敷いて陣取っている人たちがいた。今日は野球の韓国シリーズがあるらしく、昔ながらの街頭テレビの様相を見せていた。宿の近くの食堂で夕食とし、カルビ焼肉を頼むが、日本人とわかってもらえない。店員も日本語がぜんぜんわからない。にっぽん?と聞かれて、イルボンと答える、またしても片言日本語対片言韓国語となった。

何だかんだ言っても、一応ハングルのメニューは見られるから、まずはテジカルビ(ブタカルビ)、そしてLAカルビ(骨付カルビ)を頼む。タレはないが、肉に十分しみているからタレなどいらない。もちろん、炭火焼きなので、これまたうまい。ビールと併せて20,000won(1,800円)と、かなり良いお値段でだったが、2人分も食べているのだからいたしかたない。

宿に戻ってテレビをつけると、オリンピックに向けた韓国対中国のサッカー予選が始まっていた。解説は、TBSのスポーツ番組が元で韓国で有名人になってしまったシンさんだった。しかし、中国からのアウェー戦だったので、シンさんのアナウンサーそっちのけでしゃべりまくる、熱い語りは聞けなかった。試合の方は、韓国に勢いがなく、後半中国に同点に追いつかれた。


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